プロフィール

こんにちは、ブログ運営者の神里英征です。
プロフィールなので、当然と言えば当然ですが後半は完全に自分語りです。

振り返ると、今までたった20数年しか生きていませんが、とても濃い人生を送ってきたなと思います。

「この苦難も努力も成長も、すべて無駄にはしたくない!」

 

少し恥ずかしいですが…

 

基本情報

名前:神里英征
生年月日:1999/05/03
趣味:ゲーム、読書、学習、考えること
属性:文筆家、画家

経歴

小3~4 小児精神科
小6~中3 児童養護施設
高1~2 里親
高3 高校中退
22歳 支援事業所
23歳 大学入学

ストーリー

 

生きたくなかった小学生時代

 

どんなに願おうとも、叶うことはないんだ。

「家に帰りたい」

あそこはとても大きな小児医療総合センターだった。
小児歯科手術を受けたことをキッカケに発達障害を疑われ、そこで診察することになる。
結果は重症とされた。

このままでは人とうまく関われないのではないかと心配され、入院する。

ここでの扱いは本当に酷いものだった。
親に会えない寂しさに涙を流せば、安定剤をすぐに処方される。

そしてもっと酷いときには、マットとトイレしかない部屋に閉じ込められる。

医者が子どもと手をつなぐ姿を見て、甘やかすのはいけないと叱る看護婦。
それに応じて手を振りほどく医者。

 諦めずに抵抗し続けていれば、両親が強引にでも家に帰してくれるだろう。
そんな期待もことごとく裏切られ続ける。

無理もなかったのだ。看護婦が両親を脅していたから。そして妹のことも脅していた。

「俺が悪い子だからこんなことになるんだ。」

「どうすれば良い子になれる?いくら優しさを心掛けても、あいつらの態度は変わらないんだ。」


「俺は足りない、何をやっても、どれだけ努力しても。」

 ただひたすらに申し訳なかった。家族が俺を愛してくれることが。
俺を大切に想うがゆえに傷付けられるのなら、捨ててくれればいいと思っていた。

 だけど今ならわかる、自分を否定することが一番、家族にとって苦しいことなのだと。
それから発達障害という概念を憎んでいる。

不出来なところがあるのなら、それに勝ほどの特技を磨き、己が力を信じて生きる方が支援よりもマシだ。

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退屈と失望の中学時代

 哀しみも苦しみも、そんな感情を抱くだけ無駄なんだよ。

 職員に怒られ、その子がほかの子をいじめ、そしてその子は自分を守るために俺をいじめる。

「なるほど、いじめとはそういう連鎖からきていたのか。つまりいじめっ子も可哀想なんだね。」

 俺はその子を許していた。結果その子はいじめをやめた。

これはきっとその子が環境に飲み込まれかけただけの、根が優しい子だったからできたのだろう。

相手の状況を察し、受け止めてやることが、どんないじめも失くせるとは言い切れない。

それでも減らすことができて嬉しかった。

 だけどそんな場面を日常的に見ていれば、次第に呆れてくるものだ。

人に無視され嫌われるのが怖いのであれば、それを理由に人をいじめるのは逆効果でしかない。

それに嫌われることを恐れたところで、嫌うのは他人だから自分ではどうにもできないだろう?

悲しみ恐れるがゆえに、人を傷付け、さらにその人が誰かを傷付ける。

この連鎖を失くすには、悲しみも恐怖も、感じたところでどうにもならない無駄な感情として、忘れる他ないだろう。

ただ養護施設には家族に傷付けられ、職員にも児相にも傷付けられた子どもがたくさんいる。

それなら優しくした方がいいってのがわかるくらいで、誰にも共感はできなかった。

人と関われば関わるほど、自分の感情もわからなくなる。

 だけど帰省の日には、忘れていたはずの感情がぶり返してくる。

 

「さみしいよ、このままずっと家にいたい。施設になんて戻りたくない。」

 それから中学卒業が近くなった頃、大人の事情で家に帰るのは無理だということで、里親にいくことが決められた。

加えて進路先も勝手に決められる。

そこで俺は思った。

「これからは自分の将来、全て自分で決めてやる!」
「人に決断を委ねてはならない。」

「信用できる人とそうでない人を見分けねばならない。」

こんな理不尽な思い、二度とするものか。

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彷徨う高校時代

 俺が俺として生きるには、まだまだ時間がかかりそうなんだ。

 里親にいたときのことはあまり覚えていない。

そこの家族が善意でやっているのはわかるっていたが、本当の家族がいるのに、他人の家族として生きねばならないのが許せなかった。

そんな感情を思い出せる程度だ。

 里親から逃げるように家に帰った後、

別の施設に行かされていた妹もそこから逃げて帰れるように手伝った。

その結果無事に小児科、児相、施設、里親すべての因縁と決着を着ける。

この上ないほどの高揚を感じたけど、そんな歓びは瞬時に冷める。

まだ戦いは続いている。

 施設暮らしは思考が停止しそうなくらい、ルールや日課が多かったもので、いざそれがなくなると、なにをどうしていいのかわからない。

そして職員から「どうせお前は無理だ、何もできないだろ?」

施設から出られないようにするための理由を押し付けられていたため、完全に自信を失っていた。

「俺は本当に何もできないままなのか?嫌だ嘘だ信じたくない!」

「そんなことやってみなきゃわからないだろ?なぁ、俺!?」

負けず嫌いだった俺は、できないままの自分を忌み嫌った。

家族とも離れていた時間の分だけ、わかり合えずに、衝突しまくっていた。

「苦しみを感じている場合じゃないでしょ!将来どうするのかだけに集中しなさい!」

「人のことは気にするな。お前の考えていることはおかしい!」

それを聞かされる度に、そんなことどうやってやるんだ?と思ったが、俺は必至でそれを実現させるための方法を探し続けた。

できそうなことが見つかれば、片っ端から試していった。

途中で幻聴が聴こえてきて、思考も乱れ始める。

自分が普段考えそうもない思考が勝手に流れ出し、この世のすべてが自分を殺そうとしているように思えた。

そんなおかしさをコントロールしながら、家事の手伝いをし、将来の為に勉強をする。

すると次第にそのおかしさは増していき、自己判断で心療内科への入院を決めた。
結果は良好ですんなりと症状は回復する。

「結局俺は、苦しみに溺れきることはできないんだ。」

「どうやら、苦しみの果ては死に向かうらしい。
ならば、その先の更なる果てに向かうとしよう。」

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成人してようやく幸せを知る

そうか、これが俺の幸せなんだ。

目や耳に入る情報は、どれもつまらないものばかりで、希望などないのだと思っていた。

これが幸せなのだろうと信じた夢も、ただ退屈でしかなく、努力する必要のない日常なんて面白くもなんともない。

そこで自殺も考えたけれど、そんなものが救いになるなんて思えなかった。

「きっと俺は、自殺した自分を責めるだけだ。」

ならば生きねばならない。

どうせ、なにも成せぬまま死ぬのはごめんだ。

だがどうする?こんなつまらない世界に期待できるものは何もない。

宇宙から撃ち込めるミサイルを開発し、地球を破壊することも考えた。

だけどそれには、膨大な知識、莫大な金額、優秀な人材がそれなりに必要となる。

「我ながら、実に馬鹿馬鹿しいことを考える。こんなことに力を使うくらいなら、もっと有意義なことに使った方がいいだろう?」

そこで俺は、昔妹と一緒に遊んでいて楽しかったゲームを、再びやってみることにした。

これが人生を大きく変えるキッカケとなる。

ポケモンのプリンちゃんがただひたすらに可愛くて、気付いたら見惚れていた。

「単に可愛いだけでなく、意外に好戦的とは、素晴らしい!」

それからFFVIIのセフィロスに出会う。始め見たときは嫌いだった。だが、なぜクラウドに意地悪してくるのかに注目したところ、共感しかなかった。

「そうか、君は俺と同じように苦しんでいたんだね。否定して悪かったよ。」

そしてFFXIVのゼノスに出会ったときは、本当にこんな奇跡があったのかと驚いた。

元よりゲームをプレイしていくうちに、レベル上げと、倒せる敵の強さが上がることに楽しさを感じていた。

そこから自分は逆境と成長が好きであると、分析する。
同時に自分にとって心から幸せだと思える生き方を見つけたいと思った。

そしてそんな自分と同じように、一緒に戦える友達が欲しいと考えていた。
その過程で見つめたのはゼノスだったのだ。

「まさか君も、俺と同じように考えていたとは、なんて気の合うやつだ!」

「こっちからも言わせてもらう、俺の唯一の友に相応しい!」

それから俺はゼノスとの戦いを愉しんだ。嫌な記憶すべてを忘れるくらい。

また、ゲームだけでは物足りなくなり、至極の達成感を得るため、仕事や勉強を頑張るようにもなった。

「そうさ、逆境に立ち向かい、努力、達成し、成長を実感することこそが俺の歓びなのだ。」

「苦しむ果ての、死に向かう更に果てこそが、幸せだったんだね。」

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